片目だけで物を見た時は距離感がつかみにくく疲れやすくなりますが、耳も同様にも左右で聞くことでさまざまなメリットがあります。脳と聴覚の働きを生かすためにも補聴器を両耳につけることは有効だとされています。近年では、左右の補聴器がお互いに通信し合いながら、雑音抑制や方向性(指向性)などをより最適に自動調整するよう開発されている補聴器も登場し、両耳装用によってより高度な最新機能を活用することができます。
また、補聴器を片耳だけに装用している人と、両耳装用している人の補聴器に対する満足度の比較調査においては、ヨーロッパ3カ国や日本でも両耳装用をしている方が満足度を高く示す結果となりました。このような点からも補聴器の両耳装用は効果が期待できると考えられます。
※Anovum2015(イギリス・ドイツ・フランスの調査)、日本で行った補聴器の大規模調査JapanTrak2022