日本の補聴器業界では、かねてより補聴器販売に携わる従事者の資質向上を目指し、補聴器販売に関する資格制度の導入について検討を続けてきました。
昭和62年3月、厚生省の諮問機関「新たな医療関係職種の資格制度の在り方に関する検討会」の中間報告の中で、「当面は自主的な認定制度を導入するなどにより適正な資質確保に務めるべき」との答申がなされました。
これに呼応して、国内補聴器製造者である「日本電子機械工業会補聴器部会」と、輸入販売業者である「補聴器輸入販売協議会」を母体とした「日本補聴器工業会」が発足したのです。
設立は昭和63年5月。これ以降、国内における補聴器の適正な供給や普及促進を目指し、様々な問題の解決や関連する事業の推進を中心として、活発な活動を続けています。
補聴器についての正しい知識を皆様に伝え、販売店のスキルを向上し普及を促進すること。そのために補聴器メーカー各社が日本補聴器工業会に結集し、力を合わせて日々活動しています。
公財)テクノエイド協会、(一社)日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会、(一社)日本補聴器販売店協会などと協力して、補聴器販売従事者の教育、資格認定等に取り組み、補聴器販売技術向上のための諸活動を行っています。
(一社)日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会主催の「専門医講習会」、「耳の日」の事業などに協力し、医療との協調関係を通じた普及活動、ユーザー用の補聴器説明小冊子の作成、「耳の日」「敬老の日」や「補聴器の日」の広告、広報活動などを通じて補聴器の普及に努めています。
日本補聴器販売店協会とともに、補聴器販売店のユーザーに対する情報提供が適正かつ公正かどうかを監視し、指導等を行っています。
補聴器業界全体の発展を目的として、関係省庁、関係団体との折衝活動を行っています。
補聴器をとりまく技術課題の解決、適正な技術情報の普及に向けての諸活動を行っています。
日本補聴器工業会ではこれらの活動によって、難聴者のニーズに合致した良質な補聴器の供給体制を確立し、難聴者の社会参加を支援。社会福祉にも寄与すべく努力して参ります。